今回は社会人がプログラミング言語「Python」を独学で学習できるか、について解説する。プログラミングの需要は高まっているので気になる人も多いだろう。
かくいう私はプログラミング経験0の状態からPythonを独学で習得し、その知識を使って転職・今のエンジニアという職に付いている。
この記事を読むことで独学で学習するか否かの結論が出るだろう。
Pythonとは
この記事に辿り着いたということはPython自体が何かは知っていると思うが、一応、よくわからないという人にも向けて何ができるか記載する。
Pythonはプログラミング言語で比較的短く簡潔にコーディングができるので初心者におすすめできる言語の1つだ。
例えばメジャーなC言語とJavaScript、PHP、そしてPythonで「Hellow, World!」を出力してみると以下のようになる。
#include <stdio.h>
int main(void){
printf("Hello, World!\\n");
return 0;
}
document.writeln('Hello, World!');
<?php
echo ”Hello, World!”;
?>
print("Hello, World!")
JavaScriptとPythonが1行で記述でき、さらにPythonの方が短く記述することができる。このように簡潔にコーディングができるので、初心者でも学習しやすい。私もPythonから始めた。
トレンドの言語
さらにPythonはトレンドの言語して注目を集めている。例えばPythonでは以下のようなことが可能。これらは一例でしかなく、他にも様々なことがPythonという言語で実行可能。
- AI・機械学習
- ブロックチェーン
- データ解析・分析
- ゲーム・アプリケーション開発
- Webスクレイピング
- グラフの描画
- 天文データの解析
上の方に書いたAI・機械学習やブロックチェーン、これらの膨大なデータを扱うためのデータ解析・分析でPythonは活躍する。すなわち今のトレンド技術で必要な言語。
また、1つの言語であらゆる方向の処理が可能なので、汎用性がとても高いというのも魅力の1つ。
人気で需要がある
トレンドかつ汎用的に使える言語ということでPythonはかなり人気で需要の高い言語となっている。
実際に人気言語ランキングと年収のランキングを見るとどちらもPythonが上位に入っているのがわかる。
順位 | 言語 |
---|---|
1 | JavaScript |
2 | Python |
3 | Java |
4 | PHP |
5 | CSS |
RedMonkの調査より作成
順位 | 言語 | 年収(万円) |
---|---|---|
1 | Scala | 682.9 |
2 | TypeScript | 667.1 |
3 | Go | 659.0 |
4 | Python3 | 644.7 |
5 | Kotlin | 644.1 |
paizaの調査より作成
どの媒体でどのように調査するかで結果は変わるが、概ね同様の順位でPythonの順位はかなり上位に来ている。
また、年収のランキングでは上位3言語は需要はあるものの基礎知識を持つ人は少ないため、求人年収が高いという見方がある。
そうなると4位に位置するPythonはかなり人気で年収が高いということがわかるだろう。
以下から本題の独学でPythonを学習できるかについて解説する。
結論、独学で学習できるが…
早速この記事の結論から書くとPythonを独学で学習することは可能だ。自分で書籍やサイト、YouTubeなどを検索して必要な情報を得ながら学習することはできる。
しかし、プログラミングの場合はただ単に手を動かせばいいというものではない。始める前から色々と考えなければいけないことが多々ある。
プログラミング学習に必要なこと
実際にプログラミングを学び今も現役のエンジニアとしてプログラミングを活用している私が感じたプログラミング学習で必要なことを書いていく。
- 実行したい・作りたいものが明確
- 何から始めたらいいかはっきりしている
- 最終的にどうしたいかはっきりしている
- ある程度のまとまった時間
- 学習・作業する根気
実行したい・作りたいものが明確:目的
プログラミングはただ単に英単語(コード)の羅列ではなく、組み合わせによって何か処理を行うための指示・命令だ。
なので、初めに自分がプログラミングを通じて何をしたいのかを決める必要がある。闇雲に文法を学習したところでそれを実践で使うことはできない。
中学・高校と英語の文法や単語を学んだが、結局ペラペラに話すことができないのと同じことだ。海外で働きたいなどの目的がないと始まらない。
何から始めたらいいかはっきりしている
では目的があったとして何から始めるのか、これがはっきりしている必要がある。英語の例だといきなりいきなり海外に飛び出すのも1つの手だが、何も知らない状態からだとリスクが大きい。
プログラミングの場合だと未経験での転職などが該当するが、第二新卒など若い世代でない限り、未経験でのプログラミング転職は難易度が高い。企業としても中堅社員を1から教育・研修するほど時間もお金もないからだ。
なので、プログラミング学習ではまず何から始めればいいのか、第一歩目をはっきりさせておく必要がある。
最終的にどうしたいかはっきりしている
目的と最初のステップがわかりプログラミング学習と最終的な成果物を作ったとして、それを最終的にどうしたいのかもはっきりさせておく必要がある。
ただ単に作っただけで自己満足に終わってもいいが、それを武器に副業を始めたりエンジニアとして転職したりといった活かし方を決めておこう。
武器は使わないと武器にならない。
ある程度のまとまった時間
俗にいうポイ活などは電車の中やちょっとした待ち時間でも作業できるが、プログラミングの場合はほんの数分ではほとんど何もできない。
実際に私も作業する際には最低でも2時間は確保してガッツリ集中して作業する。そうしないと効率が悪いし歯切れも悪くなる。
また、エラーにハマると短時間で解決できないこともある。その時のためにもある程度まとまった時間は必要だ。
学習・作業する根気
目的ややり方、時間を確保したとしてもそれを実行する根気がないと進まない。意志の力で無理やりやることもだろうが、人の意思ほど弱いものはない。
なので自分で作業を始め・進める根気や習慣が必要だ。
社会人は気力も体力も時間も少ない
ではこれらの内容を社会人に当てはめてみるとどうだろうか。今はコンテンツが溢れた時代。どうしてもそちらに時間を注いでしまい、プログラミング学習が疎かになりがち。
また、会社勤めをした後に1人で黙々と作業することができるだろうか。
すべてを自分1人で担う覚悟があるか
独学ということは計画から作業、エラー対処、学習などのすべての作業を自分1人で賄わないといけない。
学生の頃のように教えてくれる・サポートしてくれる専属の先生はいない。ネットや書籍の情報を自分で取りに行き自分のコードに落とし込まないといけない。
プログラミング経験者はこの作業に慣れているだろうが、未経験者には荷が重すぎる。
効率的に学習するのが吉
仕事・プライベートで忙しい社会人が自分の身を粉にしてプログラミング学習をしようにも非効率的。時代の流れが早い現代ではいかに効率的に学習するかが肝だ。
そんな時間も気力もない社会人におすすめなのがプログラミングスクール。お金はかかるが、逆を言えばお金をかければかなりの部分を解決できる。これほど楽なことはない。
おすすめのプログラミングスクール
ということでここからは私がおすすめするプログラミングスクールを紹介する。是非とも参考にしてほしい。
TechAcademy:受講者数No.1スクール
数あるプログラミングスクールの中でもかなり有名なのがこのTechAcademyだろう。実は受講者数がNo.1※のスクールなのでそれもうなづける。
さすが最大手ということもあり講師は全員、通過率10%の選考に合格した現役プログラマー・デザイナーで、専任で週2回、1回30分のマンツーマンレッスンを受けることが可能。
受講期間は自身のライフスタイルに合わせられるし、コースも20以上あり自分にあったものを選びやすい。さすが大手。
TechAcademyがおすすめな人
- 目的が明確に定まっていない超初心者
- 優秀な講師から教わりたい
- 頻繁にフィードバックが欲しい
- 副業案件が絶対に欲しい
プログラミングを始めたいけど具体的に何からしたらいいのかわからない。そういった漠然とした不安がある人はTechAcademyがおすすめだ。
※2020年
Freeks:サブスク型のプログラミングスクール
Freeksはサブスク型のプログラミングスクールで、一般的なスクールでかかる数十万円という費用がかからず、1万円ちょいから始められるのが特徴。さらに入会金は0円だ。
費用が安いからといって妥協はしておらず、カリキュラムが学び放題なうえ、チャット・Webでの質問や勉強会の参加がし放題と高待遇だ。
ただ単に学習するだけではなく、転職支援を受けられたり副業紹介を受けられるコースもあるので、幅広く対応できるだろう。
Freeksがおすすめな人
- 月額の費用を抑えたい
- 転職サポートや質問を積極的にしたい
- 勉強会も積極的に参加したい
- スキルアップ・転職・副業にチャレンジしたい
SAMURAI TERAKOYA:オンラインスクール
SAMURAI TERAKOYAはサブスク型のプログラミングスクールで、独学に近い形態のスクールだ。独学に近いもののQ&A掲示板でいつでも相談・質問が可能でオンラインレッスンもできるので悩みを解決しやすい。
また、なんといっても月額¥2,980〜利用可能と、かなりリーズナブルな価格で受講できるのも魅力的だ。
独学に近いので自分の力で解決する力が求められるが、挑戦したい人やすでに言語を学習し、他の言語を新たに学びたい人におすすめだ。
SAMURAI TERAKOYAがおすすめな人
- 低価格で学習したい
- 自分の力で解決したい
- だが、質問・相談は気軽にしたい
- オンラインレッスンも受けたい
SAMURAI TERAKOYAは私もお世話になっているサイト「SAMURAI ENGINEER Blog」と同じ運営元なので、この点も安心材料となるだろう。
PyQ:Python特化の学習サイト
PyQはPythonに特化したプラットフォームで、こちらもプログラミングスクールというよりは独学に近いが一応現役のエンジニアが質問に答えてくれるので紹介する。
独学に近いということもあり価格はかなり抑えめで高いほうの「スタンダードプラン」でも¥8,130/月と破格。もはや1万円を切っている。
他の言語よりPythonを重点的に学びたいけど費用を抑えたい人におすすめだ。
PyQがおすすめな人
- Python特化で学びたい
- 独学寄りの学習がしたい
- でも質問は気軽にしたい
- 費用は抑えめで
入門コンテンツを無料で試せるので、一度お試ししてからプランに入るのも1つの手だ。
私が独学でPythonを学べたワケ
私が独学でPythonを学ぶことができたワケについては以下の記事で経験談として紹介している。
これから大学生になる人、現在大学生でこれから学ぼうとしている人・すでに学び始めた人は参考にしてほしい。
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【経験談】大学生の私が独学でPythonを学ぶことができたワケ
今回は実際に私の体験談として独学でPythonを学べたワケに ...
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Pythonは効率良く学ぶ
今回は社会人がプログラミングを独学で学べるのか、ということについて解説した。この記事の結論は以下。
- 正直、独学で学べる
- しかし、目的や進め方を決める必要あり
- また、継続する根気と時間が必要
- 効率的に学ぶならスクールがおすすめ
- お金で解決できなら解決しよう
一昔前まではプログラミングは一部の人がその概念からコーディングまでを知っておけばよかったが、2022年から高校の情報科で必修科目に。
このままだと数年後、高校生だったこの子達に鼻で笑われるだろう。そうならないためにも今のうちからプログラミングを学習しておこう。
これから本格的にプログラミングを学習したい人は以下のリンクのおすすめスクールの章を見て検討してほしい。